KCCトップ > 採用情報 > 先輩社員レポート > 展示会前日まで、細かい作業と調整が続く
できあがったデザインは、まさにハデなものだった。ブースの壁に並べられた飲料水のボトルは裏から照明があてられ、一見、精密部品メーカーのブースとは思えないような印象を受ける。だが、このデザインが具現化された時、来場者の眼をひくことは間違いない。また、ストラップ付きのボトルを採用すれば、それを受け取った来場者は首から下げて会場を歩き回る。つまり、「歩く広告塔」となってくれる。そんな狙いを考えていた牧野の企画とデザインに、A社の担当者は強い興味を示し、ゴーサインが出された。プロジェクトは本格的に動き出したのである。
来場者の様子
そして、ここから牧野の施設の設計・施工経験が生かされることになる。例えば、ブース奥に設置された棚に、ボトルは数段に分けてディスプレイされる。それらを照明で効果的に照らすために、ボトルを乗せるパネルには、透明なアクリル板を使用。牧野は協力会社と検討を重ね、数十本のボトルを乗せても強度を維持できるパネルを発注した。さらに「X」の文字を表現するために、ネオンのような光を放つ蛍光管が利用された。
施工面だけでなく、運営面でもやるべき事はたくさんあった。ブースにはステージが設けられ、MC(司会者)やコンパニオンによる製品説明が行われる。そのための原稿作成、コンパニオンのオーディションなどを各分野を専門とする協力会社と共に推進させた。展示会まで残された時間は少なく多忙を極めたが、充実した時を過ごす牧野がそこにはいた。