世界的にはトップ・シェアを誇る米国の精密部品メーカー(A社)にとって、日本市場でのシェア拡大は、まさしく念願だった。牧野はこれまで、このA社のセミナー企画やリーフレット作成など、数々の販売促進のサポートに携わってきた人物。中でも印象に残っている案件が、数十社という精密部品メーカーが参加した大規模な展示会である。A社はこの展示会に出展し、牧野はブースの企画、デザイン、さらには運営まで担当。約3カ月という短い準備期間の中、スケジュールとの戦いを強いられ、かつ斬新なアイデアとエネルギッシュな行動力が要求された。
展示会の様子
しかも、これほど大規模な展示会の制作・運営は共立コミュニケーションズ(KCC)にとっても初のチャレンジ。従来、印刷物を中心としたグラフィックデザイン系の企画・制作を主として事業を展開してきた共立コミュニケーションズ(KCC)にとっては、まさに新しいビジネスの開拓であり、その責任は重大だった。